日本人とは何か

16/10/2019

道端に湧き水があり、そこには小さな神社、日本人の自然崇拝の原点のひとつがここにあります。

 日本人とは何か、日本人の劣化が叫ばれて既に10年、日本人とは何かを、もう一度考えてみたい。「大和魂」をweb上でひいてみると「儒教・仏教などが入ってくる以前からの、日本人本来の物の見方・考え方・精神。」となっている。

 恥の文化という概念は欧米人が作ったものであり、武士道という概念も日本人とはいえクリスチャンが欧米に日本人とは何かを説明するために作ったものである。

 劣化前と劣化後、そして今後あるべき姿は何か、自分の手には負えないような大きなテーマである。

 日本人と何かを問う時に、日本人が日本人を分析してもその個性を把握するのは困難である。何故なら比較検討の材料がないからである。

 ライシャワー氏の冷徹な分析は既に掲載したところである。カデロ氏には、日本人を優しく見つめる視点がある。

 自分は、覚悟と謙虚が日本人にとって貴重な概念だと思う。そして、人を信じることの出来るお人好しであること

マンリオ・カデロ氏の著書より引用Page 28

 神社は、太陽、山、大木などの自然を、神々として祭っている。日本人は古代から今日まで、自然を神々しいものとして、身の回りに感じ、敬ってきた。

 私は日本人のやさしさの根底に、神道があると思う。

 神道には、教義も教典も存在していないから、のびのびとして開放的だ。おおらかなのだ。自然と同じように堅苦しくない。

 神道には、人々が神々に祈るにあたって、キリスト教徒やイスラム教徒にとってのように、教派が定めている祈祷書も、仏教をとればお経も存在していない。おのおのが、そのつど心の中に浮かぶことを、神前で念じさえすればよい。

 神道の神々は、人々に命令を下すことがない。これをしなければいけないとか、これをすれば天国、極楽という褒美を与えるとか、こうしたら罰として地獄に落とすといって、火焙りにしたり、人々に強制することがない。キリスト教や仏教と違って、死後の世界に待ち受けている天国も地獄も、存在していない。神道は人々にただ清く、美しい心を持って日々を送ることを求めている。

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