セミの声に思う
31/08/2019
夏の終わりに、近所の雑木林を徘徊し、セミの声に包まれて自らの思うところを記す。
我以外皆我師は、自分が小6の時に覚えた格言である。土の中で長く暮らし、その1週間後に、その生を終えるセミの心中は如何なものかと思う。
翻って、我が身を考えてみる。魂の自立には、随分と時間が掛かってしまった。自分の経済的な問題を、自立と捉えていたからである。結果として、金に縛られる行動の比率が大きくなる。
経済的な満足は、精神的満足を包含するものではない。心の問題を測る勘定科目は、財務諸表には表れない。
政治体制の改革があったとしても、この問題は残る。今の日本は社会システムが壊れてしまっている。突き詰めれば本音でのコミュニケーションが雲散霧消しているからである。
この問題の解決に、残りの人生を捧げる所存である。